2026年 夏
小糠雨止みて光りし虹渡る 夕螺
虹渡る若葉きらめく峰々に こと
峰々に夏の残雪空青く 夕螺
空青く母の日想う子の便り りら
子の便りラインの孫は夏めいて 夕螺
夏めいて入道雲と地平線 こと
地平線ビルの隙間に初夏の富士 夕螺
初夏の富士姿きわめる空の蒼 被衣
空の蒼蒼き山々浅き夏 夕螺
浅き夏夢見る頃の風が吹き りら
風が吹き緋鯉の泳ぎ柔らかき 夕螺
柔らかき翡翠色したそら豆よ こと
そら豆の匂い漂い昼寝覚め 夕螺
昼寝覚め口紅なおし米を研ぐ りら
米を研ぐラジオもつけず夏夕べ 夕螺
夏夕べ井戸の水音なつかしき こと
なつかしき古寺の茅葺走り梅雨 夕螺
走り梅雨こころ遊ばせ俳句詠む 被衣
俳句詠むけだるき景色夏の雲 夕螺
夏の雲少年の日の君がいる りら
君がいる窓辺の椅子や蒼き風 夕螺
蒼き風緑駆け抜け湖(うみ)の上 こと
湖の上沈む夕日に夏夜風 夕螺
夏夜風少し優しく葉を揺らす 被衣
葉を揺らす緑雨の匂い照る日差し 夕螺
照る日差し虹を待ってる水たまり りら
水たまり日差しを写し白雨過ぎ 夕螺
白雨過ぎカワラナデシコ空に伸ぶ 被衣
空に伸ぶ東京タワー夏夜風 夕螺
夏夜風肌にまとえば夢見ごち こと
夢見ごち大三角よ風呂上り 夕螺
風呂上り団扇の風も乙なもの こと
乙なもの外の席へと心太 夕螺
心太喉をすべらず四苦八苦 こと
四苦八苦一句も浮かばず梅雨じめり 夕螺
梅雨じめり君と翔びたいハワイ旅 りら
ハワイ旅常夏の夕潮香る 夕螺
潮香る入道雲が浮かぶ島 こと
浮かぶ島夕凪の月気はそぞろ 夕螺
気はそぞろキバナコスモス秋連れて 被衣
秋連れて小粒な葡萄半夏生 夕螺
半夏生あとの半年頑張るぞ こと
頑張ぞ幼き孫と冷の酒 夕螺
冷の酒ちょいと厚さを宥めてる 被衣
宥めては先走る備え熱中症 夕螺
熱中症私の意欲をゼロとする 被衣
ゼロとする夏安居の庵空っぽに 夕螺
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